みなさま、おはようございます(^^♪

かつて、アルブミンは低栄養基準の一つでしたが、それは過去のことです。私も少し勉強を怠っていたら、知識が古くなってしまいました。さもアルブミンが低いから低栄養だ、みたいに言っていた自分が恥ずかしくなりました。そこで、今回はアルブミンについてお話しましょう。

アルブミンとは、主に肝臓で生成される重要な血漿蛋白質で、体内でさまざまな重要な役割を果たしています。特に、血液の浸透圧を維持する役割があり、体液のバランスを保つのに欠かせません。また、ホルモン、脂肪酸、薬物などの物質を運ぶ役割も担っています。       

**低栄養(栄養不良)**が進行すると、アルブミンの合成が減少することがあります。これは、体が必要な栄養素を十分に摂取できていないため、肝臓でのアルブミン合成が低下するからです。低栄養によってアルブミンの血中濃度が低下すると、以下のような影響があります。

  1. 浮腫(むくみ)の発生:アルブミンは血液の浸透圧を維持する役割があるため、アルブミン濃度が低下すると血管内から血管外に液体が漏れ出し、組織にたまりやすくなります。これにより、浮腫が生じることがあります。

  2. 免疫力の低下:アルブミンは免疫系にも影響を与えるため、アルブミンの低下は免疫力の低下にもつながり、感染症に対する抵抗力が弱くなる可能性があります。

  3. 栄養状態の悪化:アルブミンの低下は、体が十分な栄養を摂取していないことを示唆します。栄養が不十分だと、身体のさまざまな機能が正常に働かなくなる可能性があります。

低栄養は、過度のダイエットや消化吸収障害、疾患などが原因で引き起こされることが多いため、アルブミンの濃度をチェックすることで、栄養状態や肝機能の評価ができます。

もし栄養不良が疑われる場合は、適切な栄養補給や治療が必要です。

しかし、最近はアルブミンは低栄養の基準ではなくなりました

最近ではアルブミン濃度は低栄養の指標として単独ではあまり使用されなくなってきています。過去には、血中アルブミン濃度が低いことが低栄養の指標としてよく使われましたが、現在ではアルブミンは低栄養の間接的な指標の一つとして扱われることが多いです。

その理由として、以下の点が挙げられます:

  1. アルブミンの影響を受ける他の要因:アルブミン濃度は栄養状態だけでなく、肝機能、炎症、腎機能などにも影響されます。たとえば、炎症反応が強い場合や肝機能障害がある場合、アルブミンが低下することがあるため、低栄養だけが原因で低アルブミンになるわけではありません。

  2. 低栄養の診断には他の指標が重要:低栄養の診断には、アルブミンに加えて、体重、体脂肪量、筋肉量、その他の栄養指標(例:トランスフェリン、レチノール結合蛋白、ペプチドYYなど)を総合的に評価することが推奨されます。これらの指標を基に、より正確な栄養状態の評価が可能です。

  3. 急性期の影響:急性期においては、アルブミン濃度が低下しても必ずしも低栄養を意味するわけではありません。炎症や外傷などによる急性反応でアルブミンが低下することがあるため、アルブミンだけを見て低栄養と判断するのは不適切です。

そのため、低栄養の評価にはアルブミン濃度だけでなく、他の臨床的な評価や検査結果を総合的に考慮することが大切です。

現在はGLIM基準という国際的な指標が出てきていますので、そちらで低栄養評価をしています。しかし、いつその基準も古くなっていくかわかりませんので、常に情報収集をしてアップデートするように心がけなければなりませんね。