みなさまこんにちは、口から美味しい物を食べるということは当たり前のようですが、とてもうれしいことですね。しかし、その当たり前を思われていたことができなくなってしまうことがあります。その場合には経腸栄養という手段を使います。

ということで、本日は経腸栄養の話です。知っている方も多いとは思いますが、最後まで読んでみて下さい

経腸栄養とは        

経腸栄養(けいちょうえいよう)とは、食事が十分に摂取できない場合や、消化管を通して栄養を摂取することが難しい場合に、栄養を胃や腸を通じて補給する方法です。具体的には、胃ろうや経鼻チューブを使って、液体の栄養を直接腸内に供給することが一般的です。

経腸栄養は、経口摂取ができない患者に対して、消化管を介して栄養を供給するため、消化器系の機能が保たれている場合に適しています。これにより、患者は必要なカロリーや栄養素を摂取することができ、体力の低下を防ぐことができます。

経腸栄養のメリット

 

経腸栄養のメリットは以下の通りです:

  1. 消化器系の機能を維持

 

経腸栄養は胃や腸を通して栄養を補給するため、消化器系の機能が維持されます。これにより、腸内の健康や免疫機能を保つことができ、長期的に消化器官の萎縮や機能低下を防ぐことができます。

  1. 感染リスクの低減

 

経腸栄養は、静脈栄養(点滴栄養)に比べて感染リスクが低いとされています。静脈に栄養を直接注入する場合、感染症のリスクが高まりますが、経腸栄養は消化管を通じて栄養が供給されるため、そのリスクが低くなります。

  1. 腸内フローラ(腸内細菌)の保護

 

消化管を使って栄養を摂取するため、腸内の善玉菌が活性化され、腸内フローラが保たれます。腸内フローラは免疫機能や消化機能に重要な役割を果たしているため、腸内環境が良好に保たれます。

  1. エネルギーと栄養素の効率的な供給

経腸栄養は、体が必要とするエネルギーや栄養素を効率的に供給する方法です。患者が食事を十分に摂取できない場合でも、経腸栄養で必要な栄養素を確実に補うことができます。

  1. 静脈栄養に比べてコストが低い

経腸栄養は、静脈栄養に比べて医療費が低くなる場合があります。静脈栄養は設備や技術が必要であり、患者の管理もより複雑になるため、経腸栄養の方が経済的に負担が少ないことがあります。

  1. 患者の生活の質の向上

経腸栄養を行うことで、患者は口から食べることができない状況でも、必要な栄養素を確実に補給することができるため、体力の回復や生活の質が向上する場合があります。

経腸栄養は、特に消化管が機能している患者にとって重要な栄養補給方法となり、医療現場で広く利用されています。

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経腸栄養のデメリットフォームの終わり

経腸栄養にもいくつかのデメリットがあります。以下に主なデメリットを挙げます:

  1. 胃腸への負担経腸栄養は胃や腸を使って栄養を供給する方法であるため、胃腸に負担がかかることがあります。特に、栄養が急速に供給される場合や量が多い場合、消化不良や腹痛、吐き気、下痢などの消化器症状を引き起こす可能性があります。
  2. チューブの管理が必要経腸栄養を行うには、胃ろうや経鼻チューブなどのチューブを使用することが一般的です。これらのチューブは定期的な管理が必要で、感染や詰まりのリスクがあるため、使用者や介護者にとって手間や注意が求められます。チューブの挿入部位が感染したり、痛みが出ることもあります。
  3. 長期使用に伴う合併症長期間の経腸栄養を行うと、腸内の吸収不良や腸内フローラの乱れが起こることがあります。また、経管栄養を長期間にわたって続けると、食道や胃壁に潰瘍ができることもあり、これが悪化すると食道炎や胃炎を引き起こす可能性があります。
  4. 誤嚥のリスク特に経鼻チューブを使用する場合、誤って栄養液が気管に入り込む(誤嚥)リスクがあります。誤嚥が起こると、肺炎や呼吸困難などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
  5. 栄養バランスの調整が難しい経腸栄養の液体は、一定の栄養素を効率よく摂取するために調整されていますが、患者の個別の栄養状態や疾患に応じて、細かい調整が必要になる場合があります。場合によっては、経腸栄養だけでは十分な栄養バランスが保てないことがあり、他の栄養補助が必要となることがあります。
  6. 精神的な負担経腸栄養は食事を摂るという自然な行為とは異なり、チューブを使って栄養を補給するため、患者にとって精神的な負担やストレスとなることがあります。特に、経鼻チューブや胃ろうを使う場合、見た目や体に挿入されたチューブが患者にとって心理的な障害になることがあります。
  7. 費用と管理の手間経腸栄養にはチューブや栄養液、管理設備などのコストがかかります。特に長期的に使用する場合、これらの費用が積み重なる可能性があり、経済的な負担となることもあります。また、チューブの管理や交換作業が必要であり、患者やその家族、介護者にとって手間がかかることもあります。

これらのデメリットを踏まえ、経腸栄養を選択する際には、患者の状態や生活環境をよく考慮し、医療チームと協力して適切な栄養療法を決定することが大切です。

もしあなたが口から食べられなくなったときには、もしかするとこの経腸栄養のお世話になるかもしれませんので、今のうちから知っておくことも重要ですね。